本:巨像も踊る
読書
読書好き
突然だが、本が好きだ。 どのくらい好きかというと、偏差値で言うと55くらいだ。 一時期西村京太郎にハマった時期もある。
最近は、オライリー本やプログラミングの本が中心で、 たまにテクノロジー系のビジネス本を読む。 今日は最近読んだ一冊を紹介したい。 (古い本なのでアフィリエイトではないことがわかっていただけると思う)
紹介
- 作者: ルイス・V・ガースナー,山岡洋一,高遠裕子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2002/12/02
- メディア: 単行本
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20年ほど前、IBMは経営難で潰れかかっていた。 (実際にはつぶれるほどではないが、大赤字だった) その時にCEOとして招聘された、ルー・ガースナーの自叙伝である。 大企業特有の「社内政治中心」、「官僚的」、「顧客を見ていない」会社だったIBMが どのようにして復活を遂げたかを記している。 以下、備忘的にメモ
経営哲学
CEO当日の会議で提示されたメモに全てが集約されている。 (そのまま載せるのはどうかと思うので抜粋・編集)
- 手続きではなく原則で経営する
- 市場が全てを決める
- 社内政治を弄するな
- CEOは戦略の策定を実施する
これが繰り返し述べられている。 自社について考えさせられる。。。 (特に、社内政治・戦略の策定の部分)
文化が重要
他に気に入った点が、文化が会社そのものであるということである。 それは明文化しても強制しても意味なく、作られていくものということを述べている。 前例・慣習・意識、そういった言葉が文化という言葉に集約されている。 IBMでは「縦割り」すぎるほど縦割りの組織で、さらに顧客を全く見ていないような会社だったらしいが、 文化を変え、意識を変え、組織を変えて復活した。
その他
- 自分のビジネスを知ることが重要(変な買収をしない)
- CEOが積極的に社員に発信する
- 集団を評価する。経営幹部は会社の業績を中心に査定される。
所感
- 本に「eビジネス」のことが書いてあったが、今の「コグニティブコンピューティング」をどう思っているのか、またワトソンやBluemixについてガースナー氏がどう思っているのかを知りたい
- ガースナー氏は、日本で言う「プロ経営者」。日本にこのような人がどのくらいいるだろうか。
- やはり自社と照らしわせると、、、、